【(3)お金にはパワーがある】
●ブランド物を身につけた私ってすごい!
●お金を使うと気分がいいわ
●人生、お金がすべてよ
誰でもきれいな衣服を身にまとうと、気分がよいものです。
ただ、
口癖になるほどお金や高級品に執着する場合は注意が必要です。
対外的な価値基準で自分や他者を評価し、
お金や物で心の穴を埋めている可能性があります。
美人でスタイルがよいCさん(仮名)のお母さん。歳を重ねても容姿にこだわり、高級ブランドのファッションや高級コスメなど、何かとお金がかかります。
「やっぱりブランド物を身につけると、気分が上がるのよね!」「高いものをバーンと買うと、気分がいいわ!」といった言葉を繰り返していました。
また、買い物に行くたびに、
「とってもお似合いですね! モデルさんみたいです。服に合わせてこちらのバッグもいかがですか?」と店員さんからすすめられると舞い上がり、
買い物自体が目的になっていきました。
気がつくと、家のクローゼットはお店のようにブランド物でぎっしり。
貯金が底をつくなど、経済的にも困窮するようになっていったといいます。
幼少期からずっと母親の口癖を聞いていたCさんは、
そうした母親の衝動買いに反発していましたが、
無意識のうちでは
「お金持ちは偉い」
「お金で幸せが買える」
「お金で人生の全てが決まる」といった価値観が作り上げられていきました。
そのうちCさんは、
母親に反発していたにもかかわらず、
嫌なことがあるたびに買い物でストレス発散をするようになりました。
そして母親と同じように、
収入以上の買い物をしてカードローンの残高が膨らんでいったのです。
一方、
貧乏だった子ども時代の反動で、浪費につながるケースもあります。
自分自身が苦しんだ経験から、
「子どもには貧乏な思いをさせたくない」といった親心を持ち、
何かと高級品にこだわってしまうのです。
こうした口癖も、
「お金にはパワーがある」という価値観につながっていくでしょう。
続きは
【お金の価値観】⑤にまとめてみました👇